海外移住にあたり、部屋探しは重要です。現地に行かずに部屋を決めてしまって後悔することも。本記事では、日本にいる間に可能な部屋探しの準備についてまとめました。
日本にいる間にオンラインで物件を見ておく
日本にいる間にオンラインで物件を事前に探しておくことは、移住後の住居選びを大きく助けます。以下に、オンラインでの物件探しのポイントを詳述します。
- オンライン不動産ポータルの活用：海外の不動産ポータルサイトやアプリを利用し、移住先の物件情報を収集します。これらのサイトでは、家賃、立地、部屋のサイズ、設備など詳細な情報を確認できます。
- 地域や条件の絞り込み：移住予定地の中でも、特に住みたい地域やエリアを絞り込みます。その上で、家賃、必要な部屋の大きさ、通勤や通学の便利さなど、自分のニーズに合った条件で検索を行います。
- 物件の仮選定：オンラインで見つけた物件の中から、条件に合ったものに目星をつけ、ブックマークしておきます。現地到着後の部屋探しの効率が大幅に向上します。
- 口コミや現地情報の活用：現地のフォーラムやSNSグループでの口コミ情報も参考になります。実際にその地域に住んでいる人々の生の声を聞くことで、物件選びに役立つ具体的な情報を得られることがあります。
- 現地の実情の確認：オンラインで得られる情報には限界があります。実際の環境、近隣の雰囲気、交通の利便性などは、実際に現地に行って確かめる必要があります。仮住まいをしながら、オンラインでリストアップした物件を実際に訪れてみることをお勧めします。
渡航直後は仮住まいする
海外移住を始めたばかりの時期には、まず仮住まいをすることが賢明です。これにはいくつか重要な理由があり、以下で詳細に説明します。
- 現地の状況を理解する：初めての移住では、現地の生活環境や文化を把握する時間が必要です。仮住まいを利用することで、周囲の状況をじっくり観察し、長期滞在に適したエリアを探すことができます。
- 短期滞在施設の活用：ホテルやAirbnbなどの短期滞在施設は、一時的な住まいとして最適です。これらの施設には、家具や生活必需品が備え付けられているため、初期の生活が楽になります。
- 企業のサポートがある場合：海外転職の場合、一部の企業では借り上げ住宅を提供してくれることがあります。このようなサポートがある場合は、安心して滞在を始めることができます。
- いきなり長期契約をしない：実際に住む前には気づかない、思いもよらない欠点が見つかることがあるため、すぐに長期契約を結ぶのではなく、最初は短期で契約し、更新を行います。これにより、より良い住居選びが可能になります。
渡航直後に仮住まいをすることで、現地の状況をよく理解し、長期にわたる住まい選びに備えることができます。安易に長期契約を結ぶのではなく、現地の生活様式や地域特性をじっくりと観察し、適切な決断を下しましょう。これが、海外での新生活を成功させるための第一歩となります。
自分にとって譲れない条件を決めておく
海外での住居探しにおいて、自分にとって譲れない条件を明確にしておくことは極めて重要です。これにより、適切な物件を効率的に選ぶことが可能となります。以下に、決定しておくべき主要な条件について詳細に説明します。
- 予算の設定：生活費用とのバランスを考慮し、家賃に割り当てられる月額予算を決定します。予算は現地の物価や生活水準を考慮して現実的に設定することが大切です。
- 立地とアクセス：通勤や通学、日常の買い物、医療施設へのアクセスの良さなど、立地に関する条件を決めます。中心部への近さ、公共交通機関へのアクセスの良さなど、日々の生活の利便性を重視しましょう。
- 部屋の大きさと間取り：快適な生活空間を確保するために、必要な部屋の大きさや間取りを考慮します。例えば、在宅勤務を行う場合は作業スペースが必要になるため、そのスペースを確保できる物件を選ぶ必要があります。
- 設備やアメニティ：キッチン、バスルーム、洗濯機などの設備や、インターネットの利用可能性など、日々の生活で必要なアメニティをリストアップします。特に、家具付きかどうかも重要な選択基準となります。
- 安全性と環境：治安の良さや周辺環境も重要な検討事項です。特に、夜間の安全性や、騒音問題、近隣の施設など、住む場所の環境に影響する要因を考慮します。
これらの条件を事前にリストアップし、現地での部屋探しに活用します。自分のライフスタイルやニーズに合わせて、最適な住居選びを行いましょう。
家賃や条件などについて交渉する
日本と異なり、海外では家賃や契約条件の交渉が普通に行われることが多く、適切な交渉によってより良い住居条件を得ることができます。以下に、交渉の際のポイントを詳述します。
- 家賃交渉：物件の家賃は交渉の余地があります。特に、長期契約を希望する場合や、一定期間前払いをする意向がある場合は、家賃の減額を提案できます。市場価格を調査し、類似物件の家賃と比較して適正価格を理解しておくことが重要です。
- 契約条件交渉：家賃以外にも、修繕費用の負担、ペットの同居可否、更新料の有無など、契約条件の交渉が可能です。具体的な要望や理由を明確に伝え、双方にとって受け入れやすい合意点を探ります。私も家具付きの部屋を借りる際、テレビだけがなかったのですが、交渉した結果、新しいテレビを入れてもらうことができました。
- 交渉の方法：交渉は直接的でありつつも礼儀正しい態度で行います。強引な交渉は避け、相手の立場を尊重することが大切です。言語の壁がある場合は、通訳サービスなどを利用するか、書面による交渉を検討します。
- 現地の習慣を理解する：各国や地域によって交渉の習慣は異なります。事前に現地の不動産市場の習慣を調査し、適切な交渉方法を理解しておくことが重要です。
- 最終的な決断：交渉は必ずしも成功するとは限りません。合意に至らない場合は、他の物件を検討する柔軟性を持っておきましょう。
引っ越しも辞さない
海外での生活では、予期せぬ問題が発生することもあります。特に住居に関しては、初めに選んだ場所が最適でないと感じたら、引っ越しを検討することが必要です。以下に、引っ越しを考慮すべき状況とその際のポイントを詳述します。
- 安全性の問題：移住後に治安の悪さや犯罪発生率の高さが判明した場合、安全を優先して引っ越しを検討します。特に夜間の安全性や近隣住民との関係も重要な要因です。
- 生活環境の不適合：騒音問題、交通の便が悪い、買い物施設が遠いなど、生活環境に問題がある場合は、生活の質を向上させるために引っ越しを考えるべきです。
- 健康問題の発生：現住居の環境が健康に影響を及ぼしている場合（例：アレルギー反応、湿度問題など）、より健康に良い環境への移住を考慮します。
- 引っ越しの準備：引っ越しを決定した場合は、新住居探し、引っ越し業者の選定、契約手続きなど、計画的に準備を進めます。必要に応じて、現地の不動産エージェントに相談することも有効です。
- 柔軟な心構え：部屋の条件は良くても大家さんとの相性が悪いなどの問題が発生することもあり、予期せぬ変更が必要となることがあります。初めの住居選択が最適でなくても、柔軟に対応し、より良い選択をすることが重要です。
まとめ
海外での部屋探しは、計画的に行うことが重要です。仮住まいで現地の環境を理解し、自分の条件に合った部屋を見つけるための時間を確保しましょう。また、交渉や引っ越しを通じて、最適な住環境を見つける柔軟さも大切です。適切な準備と情報収集で、海外生活の第一歩を踏み出しましょう。
