海外移住準備

何を持っていくか?~引っ越しの検討

海外移住にあたり、何を持っていくか、何を残すかの検討は重要です。理想を言えば、スーツケース1つで移住し、生活に必要なものは現地調達するのが望ましいのですが、家族が多い場合や渡航先で必要なものが揃いそうにない場合など、どうしても持っていくものが増えてしまうケースもあります。今回は海外移住の際の荷物の考え方について紹介します。

海外引っ越しは高額で時間もかかる

海外への引っ越しは、国内移動と比較して、その費用も手間も大幅に増えることが一般的です。以下に、海外引っ越しのコストと時間に関する重要な情報を詳述します。

費用が高額になる

海外引っ越しは、輸送距離が長く、輸送方法が複雑になるため、国内引っ越しに比べて高額になります(近い国でも20~30万円以上かかると言われています)。費用は移動する国や荷物の量、輸送方法(航空便や海上便)によって大きく異なります。また、保険料や通関手数料など、追加の費用が発生する場合もあります。

輸送に時間がかかる

海外への輸送には時間がかかります。特に海上輸送を利用する場合、数週間から数ヶ月かかることも珍しくありません。予定よりも輸送に時間がかかることを考慮し、必要な物品は早めに送るか、飛行機での手荷物として持って行くなどの対策が必要です。

企業のサポートがある場合には活用する

海外転勤や赴任の場合、多くの企業が引っ越し費用を負担してくれます。事前に企業のサポート範囲を確認し、どの程度のサポートが受けられるかを把握しておきましょう。

大手運送会社を利用する

クロネコヤマト、サカイ引越センター、NXなどの大手運送会社が海外引っ越しサービスを提供しています。これらの会社では、荷物の梱包から輸送、通関手続きまでワンストップでサービスを受けられるため、手間を省くことができます。

大手をお勧めしているのは私が回し者だからではなく、様々なケースへの対応事例があるため、万が一トラブルが発生した場合でも安心な確率が高いからです。

飛行機で手荷物として荷物を運ぶ

海外移住の際、飛行機での手荷物として荷物を運ぶことは、より迅速かつ効率的な方法です。しかし、この選択にはいくつかの重要なポイントがあります。以下に、飛行機で荷物を運ぶ際の詳細な情報を提供します。

追加料金が発生する

航空会社によっては、規定を超える手荷物に対して追加料金が発生します。料金は荷物の重量や大きさ、輸送距離によって異なります。

航空会社の規定を確認する

搭乗する航空会社の手荷物に関する規定(サイズ、重量、料金)を事前に確認します。これには、機内持ち込み可能な荷物と預け入れが必要な荷物の区別も含まれます。

荷物の内容と安全規定

航空機で運べる荷物には制限があります。液体や危険物、特定の電子機器など、機内持ち込みが禁止されている物品もありますので、航空会社の安全規定を確認しましょう。

荷物の梱包

航空輸送に適した梱包を行います。特に機内持ち込み荷物は、搭乗中に必要な物品や貴重品を含めるようにし、破損や紛失のリスクを低減します

手荷物の管理

搭乗ゲートやトランジット中の手荷物の管理には特に注意が必要です。頻繁に移動する際には、荷物が紛失や盗難のリスクにさらされることがあります。

日本に荷物を残す場合

日本国内に荷物を残す際、実家などに預けられない場合には、貸倉庫やトランクルームを利用することが一般的です。以下に、日本に荷物を残す際のポイントを詳しく説明します。

サイズや保管期間の規定を確認する

貸倉庫やトランクルームでは、荷物の量や保管期間に応じてさまざまなサイズのスペースを提供しています。

初期費用と月額料金を確認する

貸倉庫やトランクルームを利用する際には、初期費用と月額料金が発生します。料金は施設の立地やスペースの大きさによって異なります

長期利用割引を活用する

長期間荷物を保管する場合、多くの貸倉庫サービスでは長期利用割引が適用されます。長期割引の有無や割引率を確認して、コスト削減を図りましょう。

郊外の倉庫を利用して料金を抑える

都心部に比べて郊外の倉庫は料金が安い傾向にあります。立地にこだわらない場合は、郊外の施設を検討することでさらに料金を節約できます。

荷物の整理と梱包

長期間保管する荷物は、湿気やカビから守るための適切な梱包が必要です。また、貴重品や壊れやすい物品は特に注意して梱包しましょう

日本の商品を現地に取り寄せることも可能

海外移住後に日本の商品が必要になった場合には、日本の商品を海外の自宅に取り寄せることが可能です。以下に、その方法とポイントを詳しく説明します。

海外転送・発送サービスの利用

日本の商品を海外に送るための専門の転送サービスが存在します。これらのサービスは、日本のオンラインショップなどで購入した商品を一度受け取り、海外の住所へ転送してくれます。転送サービスを利用することで、日本国内のみの配送対応ショップの商品も海外で受け取ることができます

郵便物の転送(私書箱)サービス

日本国内での郵便物を海外の住所に転送するサービスもあります。これには、一時的な私書箱を利用し、郵便物を集約した後、定期的に海外の住所へ転送するというものです。このサービスを利用することで、日本国内での連絡先を維持しつつ、重要な郵便物を海外で受け取ることが可能になります。

配送料金と関税の確認

海外への発送には、配送料金や場合によっては関税が発生します。これらのコストは、商品の重量やサイズ、配送先の国によって異なるため、事前に確認することが重要です。

日本の商品を取り寄せる際の注意点

一部の国では特定の商品に対して輸入制限が設けられている場合があります。食品や医薬品など、規制対象となる可能性のある商品を取り寄せる前に、事前に現地の輸入規制を確認しましょう

ライフスタイルや渡航先でどのくらい日本の商品が流通しているかによりますが、私の場合、これまで取り寄せた日本の商品は、雑誌(電子書籍化されていない&どうしても読みたい内容のある場合のみ)やミニ水筒(海外では小さいサイズの水筒がないので)くらいでした。輸送費が高いので、その他のものは、渡航先国で流通している日本の商品を活用したり、一時帰国の際に購入したりしています。

まとめ

海外移住時の荷物の扱いについては、計画立てて準備を進めることが重要です。引っ越しの費用や時間、現地での生活スタイルを考慮し、必要なものを見極めましょう。また、日本に残すもの、現地で調達するもの、後から取り寄せるものを分けることで、スムーズな移住準備が可能になります

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