「そもそもどの国にすればいいんだろう?」
「どんな業界や企業が好条件?」
「文化や習慣はどんな感じ?」
「自分のスキルや経験は海外で求められるのだろうか?」
「周りにいろんなこと言う人いて、何が正しいのかわからない……」
このページでは、これらのお悩みや疑問を解消するための具体的な情報収集方法について、詳しくご紹介します。
悩んでいる状態から抜け出して、一歩前に踏み出せるようになりますよ!
目的や希望を明確にする

語学力を活かしたい
好きな国で暮らしたい
国際的な環境でキャリアアップしたい
など。目的を明確にすることで、自分のニーズに合った情報収集が進められます。
とにかく今の会社を辞めたい
とにかく日本を出たい
「今の環境が嫌すぎるので飛び出したい」という気持ちは、確かに進路を思い切って変えるための原動力になります。でも、「どこでもいい」、「好条件な仕事でありさえすれば」など、あまりにも条件を決めなさすぎると、転職後に「こんなはずじゃなかった」、「想像していたのと違った」、「もう少し深く考えるべきだった」などと後悔することも。
最初から自分の希望を絞り込むのが難しい場合は、ざっくりレベル(例:「アジアのどこかの国で働く」、「マーケティングの知識が活かせる仕事に就く」など)から始め、徐々に絞り込むのもあり。自分のホンネに耳を傾けてくださいね。
信頼性の高い情報源を選ぶ

日本にいると、入ってくる海外情報が限られており、今の実態とはかけ離れた、「それ何年前の話?」みたいな、古いイメージのまま外国について紹介されていることがあります。
また、親日国と紹介されている国でもその国の国民が全員親日であるわけではありません。国対国では仲があまり良くない国でも、温かく迎えて入れてもらえる場合もあります。治安の状況や海外移住人気、日本人移住者の多さなども、流動することが多いため、人気国ランキングなどは参考程度にとどめておくのが良く、信頼性の高い情報源から情報を得るようにしましょう。
ビザ・求人情報のリサーチ

現地の生活情報を入手

在外日本人向け掲示板(例:海外に住む日本人の掲示板)や海外で働く人が集まっているFacebookグループ、LINEグループなどをチェックします。また、「YouTube」や「Instagram」、「X(Twitter)」などのSNSで、現地での生活を紹介している動画や投稿を参考にすることもできます。
注意すべきなのは、SNSの情報はあくまで主観であること。間違った情報を紹介している動画や思い込みによる投稿が混ざっていることもありますし、グループに参加しても「このノリについていけない」と感じることもあるかもしれません。あくまで参考程度にとどめておいてください。たとえば、治安情報(スリや盗難情報、危ない通りなど)は参考にするが、ご飯のおいしい・おいしくないは好みなので話半分程度に聞く、などです。
以上、情報が多すぎてどれが正しいのか迷うこともあるかと思いますが、自分の目的に合わせて情報を選び取ることがポイントです。情報収集は継続的に行い、最新の動向をキャッチアップしながら、自分の目標に向かって前進してくださいね。
と書いておいて最後に告白するのですが、私が最初に働いた国はインドでした。
特にインド文化が好きというわけでもなく、ヒンディー語もわからず、インド英語は聞き取れず、観光旅行ですら足を踏み入れたことのない国でした。ただ仕事がおもしろそうというだけで飛び込みました。しかも当時自分はすでに40代になっていたのです。どう考えても無謀です。当時、自分が相談される側だったら、「やめときなよ」ときっと答えていたでしょう。
でも、現地で働いた会社のサポートが手厚かったこともあり、実際は危険な目に遭うことはほとんどなく(これは本当にラッキーでした)、思い切って飛び込んで本当に良かったです。仕事の幅も広がりましたし、英語力もアップしました。なので、今、情報収集しすぎてかえって迷っている方が目の前にいるならば、「思い切って飛び込んじゃったら?(もちろん、セーフティネットを用意した上で!)」と背中を押すと思います。準備は繊細に、実行は大胆に。応援しています。