50代からの海外転職入門

海外転職の内定段階!オファーレターの注意点

海外転職をめざすみなさま、おめでとうございます!海外転職の心構えをし、情報収集に奔走、カバーレター英文レジュメなどの書類を整え応募し、英語面接もなんとかクリア。そしてとうとう待望の内定の連絡が。そう、オファーレターゲットしました!

しかし、内定が出たからといって安心してはいけません。ここからが、実は大切なステップの始まりです。今回の記事では、内定段階での注意点について書いていきます。

オファーレターの詳細について

オファーレターは、企業があなたに提示する正式な内定書類(内定通知書)です。この中には給与、勤務時間、休日、福利厚生などの詳細が記載されています。細部までじっくり目を通すようにしてください。特に以下の点に注意が必要です。

給与:年収だけでなく、ボーナスや手当なども含まれているか確認しましょう。
勤務条件:1週間あたりの勤務日数、1日の労働時間、休日の取り方など、実際の生活と照らし合わせて考えてみましょう。
福利厚生:医療保険、退職金、リモートワークの可否など、自分のライフスタイルに合っているか確認しましょう。

医療保険については、カバー範囲などをよく確認してください。海外では日本のような国民皆保険制度がなく、病気になってしまった場合、高額な医療費が必要となることが多いです。保険でカバーできないと、高額な治療費を自力で支払うか、公立病院の不十分な医療に耐えるかという不本意な2択になることも。また、海外で働き続けたいと思っていても、病気のせいで帰国せざるを得なくなった例などもよく耳にします。

複数の内定が出た場合の選択は?

複数の企業から内定をもらった場合、どの企業を選ぶかは難しい決断となるかと思います。企業の評判や条件面で比較するだけでなく、自分のキャリアの方向性や将来のビジョンに合っているかなどについてもよく考えるようにしてください。

「高給でありさえすれば」というような、安易な選び方をした場合、「実は夜勤が含まれていて(例:コールセンターなど)、慣れない働き方で体調を崩してしまった」などということも。また、有名企業でネームバリューがあり、他人からうらやましがられるような企業であっても、「将来こうなりたいという自分のキャリアの方向性とは合わず、在籍中つらかった」、「再転職して軌道修正しようとしても、方向性に合った会社から内定を取るのに苦労した」など、後悔する結果につながることもあります。

入社時期の相談

オファーレターには入社日が記載されていることが多いですが、それが自分の予定と合わない場合は、企業と相談することも可能です。ただし、理由を明確にし、早め早めに伝えるよう心がけましょう。

年俸の交渉

海外では、給与の交渉は一般的です。しかし、無闇に高額を要求するのではなく、自分のスキルや経験、業界の相場を調査して、適切な金額を提案することが大切です。

失敗例:相場に見合わない高額を要求した結果、内定を取り消されるケースも。交渉は慎重に行いましょう。

内定取り消し

オファーレターが発行された後でも、内定取り消しが発生することがあります
業績不振による採用人員・予算の削減など、企業側の事情による場合もありますし、応募者の職歴や学歴、資格などのねつ造が発覚するなど、応募者側に問題がある場合もあります。また、応募者の取り違えなどのミスのために内定が取り消されることもあります。レアなケースではありますが、入社するその日まで油断しないように。

参考になるウェブサイト

Payscale
英語サイト。給与の相場情報を提供しているサイトです。オファーレターで提示された給与が市場価値に見合っているかを確認するのに役立ちます。


10 Things To Double Check On An Offer Letter(Glassdoor)
英語サイト。海外転職に役立つGlassdoorより、オファーレターのチェックポイントを紹介している記事です。

外資系企業からのオファーレターで確認するべきポイント|オファーレターの役割や、条件交渉の注意点などを解説(エンワールド)
日本語転職サイトのエンワールドより、オファーレターの確認ポイントを解説している記事です。

まとめ

海外転職の内定段階は、これまでの努力を台なしにしないためにとても大切なステップです。しっかりと自分の意思を持ち、適切な判断を下すことで、新しいキャリアの扉が開きます。がんばってくださいね。

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