50代からの海外転職入門

海外転職、こんな人が向いている!

「税金が高すぎる!」
「同調圧力に疲れた!」
「日本から脱出したい!」

と思っている方向けに、「自分が海外転職に向いているかどうかがわかる」3つのチェックリストを作ってみました。

チェックリストに沿って自分の思考を整理することで、海外転職に向けた心構えができます。また、「勢いで海外に出てしまったけれど、まったく向いてないことがわかって後悔……」となどといったミスマッチも防ぐことができますよ。仕事探しに動く前にぜひチェックしてみてください。

それではさっそくまいりましょう!

海外で長期間暮らすことができるか?チェックリスト

まずは、海外暮らしにどんなハードルがあるかを確認してみましょう。

チェックリスト

✔️ 英語が話せる、あるいはこれから勉強する
✔️ 経験したことがないことにチャレンジするのが好き
✔️ 体力がある、あるいは具合が悪くなる前に自分で体力をセーブできる
✔️ 日本とまったく同じ娯楽がなくても楽しく生活できる
✔️ 前例や正解がなくても自分で考えて動ける
✔️ 食べ物の好き嫌いが少ない、あるいは自分好みの料理を自分で作れる
✔️ 家にものが少ない、あるいは、ものは多いけれども今すぐ処分できる
✔️ 何ごとにもこだわりが少ない
✔️ 相手が時間厳守でなくても許せる
✔️ 過度に綺麗好きではない
✔️ 相手と意見が違っても穏やかに自分の意見を伝えられる
✔️ 物事が計画通りに進まなくて対応できる
✔️ 相手に「察してほしい」というコミュニケーションスタイルを取らない
✔️ 泣いたり怒鳴りつけたりすることで相手を動かそうとしない
✔️ 人種や年齢、性別、宗教などが違う相手ともうまくやっていける
✔️ 他人は他人、自分は自分と割り切れる
✔️ 「住めば都」だと思っている
✔️ 嫌なことがあっても引きずらず早めに気持ちを切り替えられる
✔️ 危機管理能力が高い、あるいは危険情報をあらかじめ入手して対応できる
✔️ 自分が慣れ親しんだ文化とは違う文化を尊重できる

あてはまる項目が多ければ多いほど海外で暮らすことに向いていると言えるでしょう。
「日本ではこうなのに……」、「こんなの常識なのに!なんで通じないの!?」などと考えがちだと、海外で暮らすのは苦しくなってしまうかもしれません。

ただ、人間は環境次第。暮らしているうちにだんだん考え方が変わってくることもあります!

「へえ。ここではこうなんだ。いろいろ違っておもしろーい」というふうに思えると楽になるかも。

海外転職のデメリットを受け入れられるか?チェックリスト

海外転職にはどんなリスクが考えられるでしょうか?チェックしてみましょう。

チェックリスト

✔️ 自分の行きたい国で自分の経歴にあった仕事が見つかりにくい
✔️ 内定だと口頭で言われていても、オファーレターが出る前にポジションがクローズする可能性がある
✔️ 給料が下がる可能性がある
✔️ 解雇される可能性がある
✔️ 就労ビザが下りない、あるいは下りるまで時間がかかるケースがある
✔️ 再転職しようとしても、同じ国で転職先を見つけるのが難しい
✔️ 渡航後数年働いた後でも、政策変更により就労ビザが更新されないケースがある
✔️ 安全な国だと言われていても、突然クーデターで政情が不安定になることも
✔️ 日本帰国後の転職活動で、海外経験が評価されない可能性もある

海外で働く場合、日本国内では発生しないようなリスクも考える必要があります。発生確率が低いものもありますが、もっとも重要で、海外で働く日本人全員に関わる問題なのは「ビザ」です。自国内ではビザというものに縁がないため、その重要性についてなかなか認識できない場合も多いのでご注意くださいね。

ビザが取得・更新できないとその国に長期滞在することができないので、ビザは命綱です。稀にですが、「ビザなしで働ける」、「近隣の国に出入りすればビザがなくても大丈夫」など、事実と異なることを言ってくる悪徳企業もあります。ビザは必須なので、だまされないように十分ご注意ください。

50代からのリスク

50代の場合、さらに、「健康面での不安をどうするか」や「年齢制限のせいで仕事先が見つかりにくい」といったリスクも考えられるため、「医療機関が充実している国を選ぶ」、「50代を採用している仕事がある国を選ぶ」などの工夫が必要となる場合もあります。こちらについては今後ご案内していく予定です。

海外転職で感じられるメリット!チェックリスト

最後に、海外転職するにあたり、どんなことにわくわくするでしょうか?チェックしてみましょう。

チェックリスト

✔️ 英語など、身につけた語学力が活かせる
✔️ 国内では出会えないようないろいろな人(良くも悪くも)に出会える
✔️ 国内では起こらないようないろいろなこと(良くも悪くも)が起こる
✔️ 複雑な人間関係や暗黙の了解などが少ない
✔️ 日本とは違う環境で毎日生活できる
✔️ 責任範囲や仕事内容、評価基準が明確
✔️ 長時間労働よりも効率が追求される場合が多い(企業による)
✔️ 紙の書類よりもデジタルで業務を進める場合が多い(国による)
✔️ 社歴や性別に関係なく、実績ベースで昇進が決まる場合がほとんど
✔️ オールラウンドプレイヤーを要求されないので自分の専門性を追求できる
✔️ 昇給のペースが速いことが多い(日系企業以外)
✔️ 仕事内容がダイナミックだったり、スケールが大きかったりする場合が多い
✔️ 重箱の隅をつつくような粗探しはされない
✔️ 普通に働くだけで「仕事ができる人」「責任感が強い人」扱いしてもらえる
✔️ 有給休暇や病気休暇を自由に取得でき、誰にも何も言われない
✔️ 定時帰宅が当たり前で誰にも何も言われない
✔️ サービス残業がなく、過労死する人もいない
✔️ 店員・社員と顧客が対等
✔️ 転職が一般的で中途入社社員の不利益が少ない
✔️ 見聞が広がり、経験値も上がることで対応できることが多くなる

わくわくする項目はいくつあったでしょうか?あまりわくわくするものがなかった場合、もしかしたら海外転職ではなく、日本国内での転職の方が合っているかもしれません。

まとめ

海外転職が気になり始めたら、転職活動を始める前に、海外転職が自分に向いているのか、海外転職でどんなメリットが得られるのか、逆にどんなデメリットが想定されるのかについて一度じっくり本音ベースで考えてみると、ミスマッチが防げて良いのではないかと思います。3つのチェックリストでご自分の思考を整理してみてくださいね。

筆者は日本での転職、海外転職の両方の経験がありますが、海外で働いてみたら、しんどいこともあったものの、毎日楽しく働け、また仕事の幅や視野も広がったことで「忘れがたい良い経験をしたな」と感じています。「今から海外転職にトライしてみたい!」と思っている方は、リスクも考慮しつつ、ぜひチャレンジしてみてください!応援しています。

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