カモにならない50代

健康食品の広告は要注意

老眼や五十肩、腰痛など、身体の衰えを感じて自分の健康がだんだん気になってくる年代の50代。健康食品の広告が目にとまる機会も増えると思います。でも、中には怪しいものも少なくありません。大企業や有名企業が発売している健康食品でも、問題になることがあります。例えば、小林製薬の「紅麹」サプリメントでは、健康被害を受けた人が多数出たことが問題となりました。本記事では、怪しい健康食品の広告の特徴や注意点について解説します。

健康食品広告の問題点

健康食品の広告には、次のような問題点があります。

  1. 誇大広告:効果を過剰に強調し、誤解を招く表現が使われることがあります。
  2. 根拠不明の主張:科学的根拠に乏しい効果をうたっていることがあります。
  3. 安全性の軽視:副作用や相互作用などのリスクに関する情報が不足していることがあります。

怪しい健康食品広告の特徴

以下のような特徴がある広告には注意が必要です。インスタグラムやX(旧Twitter)、FacebookなどといったSNSで目を引くためにセールスポイントを大々的に打ち出す一方、重要な内容は読みにくい小さい文字にしていることもあるのでくれぐれもご注意ください。

  1. 「医者も推奨!」などの信頼性を装う表現
  2. 「〇〇を改善!」など、具体的な効果をうたう表現
  3. 「今だけ特別価格!」などの限定販売を匂わせる表現
  4. ビフォーアフター写真や体験談だけを強調する広告

広告の裏付けとなる情報を確認しよう

怪しい広告に惑わされないためには、次のような情報を確認することが大切です。インフルエンサーや有名人が紹介していて心が動かされたとしても、以下の点は必ず確認しましょう。健康になると信じて購入した商品で逆に健康被害を受けないよう、ご注意くださいね

  1. 製品の成分と配合量
  2. 効果を裏付ける科学的根拠
  3. 副作用や相互作用に関する情報
  4. 製造元や販売元の信頼性

国や第三者機関の認証マークを活用しよう

国などによる認証マークがついている製品は、一定の基準をクリアしていると考えられます。例えば、以下のようなマークが参考になります。

  1. トクホマーク(特定保健用食品)
  2. 機能性表示食品マーク

トクホマーク(特定保健用食品)は、不適切な生活習慣に伴う健康リスクを低減するように工夫された食品のことで、消費者庁が許可しています。機能性表示食品マークは事業者の責任で消費者庁に届け出されているもので、事業者自身が科学的根拠を示す必要があります。

サントリーが両者の違いについて説明しています。

疑問や不安があれば専門家に相談しよう

健康食品の使用に関して疑問や不安がある場合は、医師や薬剤師、管理栄養士などの専門家に相談することをおすすめします。専門家は、個人の健康状態に合わせたアドバイスを提供してくれます。

まとめ

怪しい健康食品の広告に惑わされないためには、広告の特徴を知り、裏付けとなる情報を確認することが大切です。認証マークを活用したり、疑問や不安があれば専門家に相談したりすることで、より安心して健康食品を選ぶことができます。健康食品は正しく使用すれば健康維持に役立つ一方で、誤った使い方をすれば健康を害するリスクもあります。健康に不安を感じがちな50代は健康食品を取り入れたくなりますが、賢い消費者となって、自分の健康を守りましょう

-カモにならない50代