50代からの海外転職入門

海外転職での内定辞退の注意点

内定を複数の企業からもらえた場合、自分の力が認めてもらえたようですごくうれしいですよね。しかし、自分が実際に入社できるのは1社だけなので、それ以外の会社には内定辞退の連絡を入れることが必須となります。たとえ今回入社しなかったとしても、同業者や同国だったりすることで、将来的に仕事上でなんらかの関係が生じる可能性もあるため、お断りも慎重にする必要があります。今回は海外転職における内定辞退の方法についてお伝えします。

内定辞退の基本的な方法

海外の企業に内定を辞退する際、電話で連絡がとれる場合には電話での連絡をおすすめします。電話連絡した後、メールで辞退について正式に連絡します。ただし、電話での連絡がつきにくい場合などには、メールで良いので一刻も早く連絡するようにしましょう。連絡先は、転職サイトなどを経由して自分で直接企業に応募している場合には、応募先企業の採用担当者となります。転職エージェントを利用している場合は、エージェントの担当者に連絡し、担当者から企業に伝えてもらうようにします。

注意点

  • タイミング:内定辞退を決意したら、可能な限り迅速に連絡することが望ましいです。気まずいかもしれませんが、早ければ早いほど企業の方も助かります。企業は、オファーレター送付後に人員配置などの手続きを開始しており、人員受け入れにお金や時間がかかるからです。
  • 感謝の気持ちを忘れず伝える:どんな理由で辞退するにしても、選考に時間をかけてくれた企業には感謝の気持ちを伝えることが大切です。
  • 理由の伝え方:他のオファーを受け入れることになった、という事実は伝えても良いですが、トラブル予防のため、具体的な企業名や詳細については、聞かれても伝えない方が無難です。

内定辞退メールの例

以下に内定辞退メールのサンプルを挙げます。

Subject: [Your Name] - Offer Declination

Dear [Hiring Manager's Name],

I would like to express my sincere gratitude for offering me the [Position Name] role at [Company Name]. It was a pleasure to learn more about your team and the innovative work you do.

After careful consideration, I have decided to pursue a different opportunity that aligns more closely with my long-term career goals. I deeply appreciate the time and effort you spent reviewing my application and interviewing me.

I hope we might cross paths again in the future, and I wish [Company Name] continued success.

Thank you once again.

Warm regards,
[Your Name]
日本語訳:

件名: [あなたの名前] - オファー辞退のお知らせ

[採用担当者の名前] 様,

[会社名] の [ポジション名] の役職を提供いただき、心から感謝しております。貴社のチームや革新的な仕事について詳しく知ることができて、大変嬉しく思います。

よく考えた結果、私の長期的なキャリアゴールにより密接に合致する別の機会を追求することに決めました。私の応募内容を検討し、面接に時間を割いていただいたこと、心より感謝しております。

将来、再びお会いできることを願っています。そして、[会社名] の更なる成功をお祈りしております。

再度、感謝申し上げます。

敬具,
[あなたの名前]

参考になるウェブサイト

How To Decline a Job Offer You Already Accepted (the balance)
内定辞退についてのガイドラインやサンプルレターを提供しています。

How To Decline a Job Offer Due to Salary (With Examples)(indeed)
Indeedは求人情報サイトとしても知られていますが、キャリアに関するガイドやアドバイスも提供しています。このページでは、ジョブオファーを辞退する方法や、それに関するメールの例が紹介されています。

How to Decline a Job Offer Politely (Email Examples)(Zety)
Zetyは履歴書やカバーレターの作成サポートを主に行っているサイトですが、キャリアに関するアドバイスも提供しています。このページでは、ジョブオファーを丁寧に辞退する方法や、メールのサンプルが掲載されています。

まとめ(というより反省)

今回の記事を書くにあたり、自分が以前、海外転職で内定辞退した際のメールを掘り起こしてみました。最近は行きたい企業に決め打ちして応募することが多く、内定辞退することが少なくなっていますが、10年以上前には複数社から内定をいただき、内定辞退したことがありました。

自分ではすっかり忘れていたのですが、過去のメールを読み返してみると、この記事で「やるな」と書いていることばかりやらかしていて、赤面してしまいました。「連絡が遅い(当時働いていた会社でプロジェクトが炎上して多忙になったなど、自分なりの理由はあったのですが、それは言い訳にはなりませんね)」、「内定辞退の連絡をしたら、どの会社に転職するかを聞かれてうっかり答えてしまったところ、それまで友好的だった相手の態度が一転して嫌な言葉を返された(ライバル会社だったらしいです)」など。幸いそれ以外の害はなく、大事には至らなかったのですが、これから内定辞退される方は、後に禍根を残さないよう、ぜひ注意深い行動を心がけてくださいね。

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