その週で気になった転職ニュース3本をご紹介します。転職市場の最新動向をつかむのにお役に立つと幸いです。
今回は3月第3週（3月10日～3月16日）の転職ニュース3本をご紹介します。
マイナビ、「転職動向調査2024年版（2023年実績）」を発表
引用元：PRTIMES（マイナビ）
2023年の転職率は7.5％と依然として高水準が続く。転職して約4割が「年収が上がった」と回答。リスキリングの有無により、転職後の年収に約140万差が生じる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001923.000002955.html
転職サイト「マイナビ」が、20～59歳の正社員（有効回答：1,500件）を対象に実施した「転職動向調査2024年版（2023年実績）」の結果を発表。2023年の正社員の転職率は7.5％で過去最高水準が続き、転職者のうち、約半数は30～50代のミドル世代男性だったとのことです。女性の給与が低いのが残念で、担当者の方も、「今回の調査でも、年収が増加した割合がもっとも高かった性年代は男性40代でした。転職における年齢の壁は消失しつつあることがわかる結果となりました。しかし性別の差は、年収額自体にも転職前後の年収増加額にも表れており、格差がいまだに残る形となっています」とコメントしています。「男女における業種の差や職種の差、説明できない賃金差について、今後も調査を続けていく」とのことで、引き続きウォッチしていきたい内容となっています。
長年大企業で貢献してきたのに、いったいなぜ…転職市場で「嫌われる人」の特徴
引用元：Yahoo! JAPANニュース（THE GOLD ONLINE）
「これまで長いあいだ企業に貢献してきたのだから、別の会社でも通用するだろう」と、早期退職からキャリアアップを試みる人がいます。しかし、転職ではむしろ「大企業での勤務経験がマイナスに作用する」可能性があることはご存じでしょうか。著書『ただの人にならない「定年の壁」のこわしかた』（マガジンハウス）より、公認会計士の田中靖浩氏がその理由を解説します。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1eafa06d5b8d4ffcbdc5b8ee72c2118bde5b00e4
ベンチャー企業の採用面接を担当したことがありますが、大企業出身の方の中に一定数「絶対にうちの会社には馴染まないな……」と感じられる方が一定数いらっしゃいました。本記事にもあるように、「経理＆大組織的な『ミスが気になる』チェッカー体質は、転職市場で嫌われるだけでなく、フリーランスにも向きません」というのは真実だと思います。ベンチャー企業や外資系企業は、システムが整っている日本の大企業と比べると、あちこちに「粗」があり、細かいミスが気になっていちいち指摘せずにはおれないタイプにはストレスフルな環境だと思います。逆に、そういったところをあまり気にせず、積極的にリスクを取って動ける、柔軟な姿勢をお持ちの方は、転職先でも存分に活躍できるのではないかと思いました。
転職活動で採用側をしらけさせる、ミドルシニアの自己PR
実績や経験が豊富な人ほど見落としがちな、企業が知りたいこととのズレ
引用元：ログミーBiz
過去どんな会社でどんな活躍をしてきたかの証明ではなくて、私が入社したあかつきに、「どんな成果を出し得るか」という確からしさを証明する。そのために過去を材料として使っているだけだと。
過去実績を本気で証明しにいくと、相手方がしらけてしまうというか、「ところでうちでどうしてくれるの？」という話なので。未来の成果をどう生み出すかを証明する、と考えたほうがいいかなと思います。
https://logmi.jp/business/articles/330241
経営者JPが主催したイベントを記事化したもの。経営者JP代表取締役社長CEOの井上和幸氏、THS経営組織研究所 代表社員の小杉俊哉氏、ルーセントドアーズ代表取締役の黒田真行氏が、外資企業と日本企業の賃金差や、経営陣を目指すためのステップについて語っています。
これは私も面接で経験があります。成功体験などを聞かれてがんばって答えても、答え方によっては「それはその会社にいたからでしょ」、「たまたまそのときのチームが良かったからじゃない？」的なことを言われることがありました。「伝え方の問題だ」と気づいてからはそういうことはなくなりましたが、転職経験があまりない中高年が熱心に過去を語れば語るほど、「よくわからないなあ」、「で？」、「うちの会社と関係ないよね」となってしまうことがありますので、独りよがりにならないよう、十分気をつけてくださいね。
