カモにならない50代

令和の投資詐欺の手口

近年、投資詐欺の手口が巧妙化しており、特に50代の方々が狙われやすくなっています。この記事では、令和時代の投資詐欺の手口について詳しく解説し、被害に遭わないための対策についてもお伝えします。

SNSを利用した投資詐欺

SNSを通じて、高収益が得られる投資話を持ちかける手口が増えています。例えば、FacebookやX(旧Twitter)で「簡単に稼げる投資法」や「必ず儲かる情報」などと言葉巧みに誘導し、結局は詐欺的な投資商品を販売するのです。そういう人は儲かっているふりをするのがうまいです(現金や銀行口座の残高をこれみよがしにさらしたりしています)が、SNS上で金持ちを装うのは簡単なので、うかつに信じないようにしましょう。

SNSを入口として、LINEに連れ込み、表には見えない形にして詐欺を働くケースも増加しています。くれぐれもSNSでの投資勧誘にはご注意ください(「ちゃんとした投資家は、むやみに知らない素人を勧誘したりしない」と思っておく方が安全です)。

仮想通貨を使った詐欺

仮想通貨の人気に便乗し、「必ず値上がりする」と謳って投資を勧誘する詐欺が横行しています。例えば、架空の仮想通貨を販売し、高値で買い取ると約束するものの、実際には買い取りが行われないといった手口があります。

知識がない状態での仮想通貨投資は危険で、失ったお金が戻ってくる見込みも薄いです。仮想通貨以外でも、自分が知らない分野でいきなり投資するのは、カモになりにいくのと同義なので、やめておきましょう。そんなにうまい話は転がってはいないものです。

劇場型投資詐欺

セミナーや勉強会などを開催し、参加者を煽って投資商品を販売する手口です。会場では、投資で成功したと称する人物が登場し、参加者の心理を巧みに操ります。セミナー後には、高額な投資商品の購入を強く勧められるのが特徴です。

周りの参加者(実はサクラ)の雰囲気に呑まれ、財布の紐を緩めてしまう人が後を絶たないので、ご注意ください。自分は気が弱い、あるいは押しに弱いと自覚されている方はそもそもクローズドなセミナーや勉強会に参加するのはやめておきましょう。

ネット広告を利用した詐欺

SNS以外にも、ブログのアフィリエイト広告やYouTube広告など、ネット広告で、「1日5分の作業で月100万円稼げる」などと謳い、高額な情報商材を販売する手口があります。しかし、購入しても実際に稼げる情報は乏しく、また情報商材の内容がスカスカだったからといって返金にも応じてもらえないことも多いのです。広告の内容は鵜呑みにせず、慎重に判断することが大切です。

未公開株詐欺

令和に限らず、昔からある詐欺なのですが、「近々上場予定の未公開株を安く譲る」と持ちかけ、高額で購入させる手口です。しかし、実際には上場の予定はなく、購入した株は紙くずと化してしまいます。素人が未公開株に手を出しても絶対に成功しません。そういう勧誘には十分注意が必要です。

ポンジ・スキーム

こちらも昔から形を変えながらずっと存在する詐欺です。「儲かる」と言って集めたお金を実際には運用せず、配当金という名で還元することで投資家の信用を得ながら、最終的にお金を騙し取るものです。実際は新しい投資家からの資金で、先行投資家への配当を行うなど、自転車操業を行っています。そのため、一時的に高い利回りが得られることもありますが、遅かれ早かれ破綻して資金が返ってこなくなります。

2010年代に大きく報じられた、安愚楽牧場やジャパンライフなどがポンジ・スキームの例で、今後も形を変えて出てくることが予想されます。有名人を広告塔に使う場合もあるため、「あの人が薦めているのだから大丈夫」、「何回か配当もらっているから大丈夫」などと安心せずに、事前によく調べることが大切です。知人から誘いがあった場合でも、乗らないでおきましょう。

まとめ

以上、令和時代の投資詐欺の手口について解説しました。投資詐欺に遭わないためには、「簡単に稼げる」などの甘い話に惑わされないことが大切です。また、投資は慎重に検討し、信頼できる情報源から得た知識に基づいて行動することが重要です。少しでも怪しいと感じたら、勧誘に乗らないことが賢明だと言えるでしょう。

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