2023年11月 今週の転職ニュース

今週の転職ニュース(2023年11月第5週)

その週で気になった転職ニュース3本をご紹介します。転職市場の最新動向をつかむのにお役に立つと幸いです。

今回は11月第5週(11月26日~12月2日)の転職ニュース3本をご紹介します。

突然「ベンチャー転職する人」中高年が知らぬ変化

引用元:東洋経済ONLINE

大企業からベンチャーへ転職する動きがじわじわ活発化しています。

在京キー局の人気アナウンサーがベンチャー企業に転職したケースが記憶にある人も多いかもしれませんが、それ以外の業種でもよく聞かれるようになってきました。

いったい何が起きているのでしょうか。1990年代から日本の転職市場に関わってきた筆者が見た「変化」について考察してみたいと思います。

https://toyokeizai.net/articles/-/716859

ベンチャー企業への転職が増加しているというお話。タイトルに中高年とあるので、中高年のベンチャー転職かと思いきや、中高年が知らない「若手のベンチャー転職」についての記事でした。著者は独立情報『アントレ』を立ち上げた、セレブレインの高城幸司社長。大企業組織の閉塞感と、ベンチャー企業における処遇の改善がベンチャー転職増加の要因だと分析しています。

doda転職求人倍率 2023年10月は2.42倍(前月差+0.03ポイント)

引用元:パーソルキャリア

求人数は3カ月連続で過去最高を更新、「金融」業界では中途採用本格化を背景に求人増加が続く
10月の求人数は本定義で転職求人倍率を算出した2019年1月以降で過去最高値となり、引き続き転職希望者にとっては活動しやすい状況となりました。

https://www.persol-career.co.jp/pressroom/news/research/2023/20231121_01/

転職活動を行う際には、現時点での求人状況の把握が不可欠です(私は以前、求人状況を把握せずにやみくもに転職活動を行ってとても苦労したという経験があります……→詳しくはこちら)。

こちらの記事はあくまでdodaのみのデータとなりますが、2023年10月時点での求人数は増えており、転職希望者にとって活動しやすい状況となっているようです。11月以降も「求人数の増加傾向は変わらず、転職希望者への追い風は続く見通し」とのことでしばらくは安心のようです。

「異業種×異職種」転職が全体のおよそ4割、過去最多に 業種や職種を越えた「越境転職」が加速

引用元:リクルート

今回、ここ10年間の『リクルートエージェント』の転職者分析から、業種・職種の越境状況を見つめました。見えてきたのは、転職市場の構造的な変化です。特に注目したいのは、以下の3点です。

【全体傾向】「異業種×異職種」への転職が最多パターンに(過去最高値:39.3%)
【年齢傾向】年齢が上がるにつれ、職種は変えず異業種にチャレンジする人が増加
【職種傾向】企画系職種は、「異業種×異職種」転職の割合が高い
(経営企画・事業企画・業務企画(60.5%))

https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2023/1129_12773.html

同業種・異業種・同職種・異職種の4つの軸で転職パターンを分析した記事。20代では「異業種×異職種」(つまり経験のない業界における経験のない職種)への転職が増えているということです。

ただし、年齢が上がるにつれ、「異業種×同職種」への転職が増えるとのこと。40代以上では「異業種×同職種」が38.3%と、意外にも「同業種・同職種」の24.0%よりも多い結果となっています。

年齢を重ねるごとに「これまでの経験を活かした転職を」と考えがちですが、現職とまったく同じ業種・職種にこだわって仕事を探すのではなく、業種か職種を帰るなど、軸を少しずらすことを検討してみるのもありだと思いました。

-2023年11月, 今週の転職ニュース