2024年2月 今週の転職ニュース

今週の転職ニュース(2024年2月第5週)

その週で気になった転職ニュース3本をご紹介します。転職市場の最新動向をつかむのにお役に立つと幸いです。

今回は2月第5週(2月25日~3月2日)の転職ニュース3本をご紹介します。

《転職、なぜ進まない》意思のない日本人にキャリア形成を説く不毛、給料が安くても職場が楽しければそれでいいのか

引用元:JBPress

  • 転職は、より高い賃金やキャリアアップを目指すものだと思われがちだが、実はそうした動機は少なく、職場の人間関係のトラブルが最大の理由だ。
  • 逆に言えば、職場が楽しければ給料やキャリアは転職の動機にはなりにくい。背景には働くことに対する日本人の「意思のなさ」がある。この状況を、どう変えていくべきか。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/79623

パーソル総合研究所上席主任研究員の小林祐児氏による記事。読んでいて衝撃を受けたのですが、自律的にキャリアを作っていく人は少数派で、「日本人は、自己肯定感も低く、『学びたいこと』も『転職してまでやりたいこと』もありません。『転職したい』という意思も、『今の職場で働き続けたい』という意思も両方弱いのが日本の労働者です」とのこと。転職面接でこちらが何を言っても「人間関係のトラブルがあったのでは」としつこく聞いてくる担当者が稀にいるのですが、大多数の転職理由が「人間関係のトラブル」であるのならば、そういうふうになるのも無理はないのかもしれないと思いました。逆に言えば、自分で意思を持ってキャリアを作っていこうとしている人は、それだけで抜きん出た存在だということですよね。自信を持っていきましょう!

「転職に成功する人」は知っている3大不安解消法

引用元:東洋経済ONLINE

キャリアアップを目指して、転職、副業、部署異動を考えている人が増えているようです。

一方で、「もういい歳だから若い頃のように新しいことは覚えられない」「失敗したらどうしよう……」「このままでいいんじゃない?」という不安に苛まれて、なかなか実行に移せない。そんなビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。

3万人以上に学び方を教え続けてきた、大人の学びのプロである清水久三子氏によれば、キャリアアップに成功した人たちは、このような不安を自分でコントロールして活躍していることが多いそうです。

本記事では、不安をコントロールしてキャリアアップを成功させる方法を、新刊『リスキリング大全』より、本文を一部抜粋・再編集のうえお伝えいたします。

https://toyokeizai.net/articles/-/736374

アンド・クリエイト代表取締役社長の清水久三子氏によると、チャレンジをしたいと思いながらも今の状態にとどまっている場合、3つのメンタルブロックが存在するということです。本記事ではメンタルブロックの詳細とその外し方を紹介。中でも、「今自分が持っているものは、一体いつまでその価値を失わずに存在し続けるのかを考えてみましょう」という言葉にハッとしました。50代になると、老化を自覚するためか、「これまで築き上げてきたものを失いたくない」という気持ちになりがちですが、「価値は永遠ではないんだ、動かないでいると知らない間に目減りしているかもしれないんだ」と改めて気づかされました。ぜひ元記事で全文をお読みください。

転職の都市伝説を人事目線で考える

引用元:日本の人事部

転職には都市伝説ともいえる真偽不明の噂がある。年齢や性別、過去の転職回数、ブランクの長さが採用に影響するなど、様々な噂がまことしやかに語られる。リクルートワークス研究所が2023年度に公表した「なぜ転職したいのに転職しないのか-転職の“都市伝説”を検証する」では、そんな都市伝説の存在を大規模調査データの分析から検証して転職の実態を解明した。一方で、これらの実態は、個別の企業人事にとってどのような示唆となるのだろうか。本稿は、転職にまつわる都市伝説について明らかになった事実を個別の企業人事の目線で読み解くことで、人事への示唆を得ることを目的とする。

https://jinjibu.jp/article/detl/hr-survey/3373/

「日本の人事部」は人事担当者向けのサイトなのですが、転職する側にも役に立つ記事が掲載されています。本記事は、転職において不利とされる点についてデータから実態はどうなのかについて解説しています。人事部の思い込み(「転職回数が多い人は辛抱が利かないので、採用してもすぐに辞めてしまうのではないか」など)をデータにより打破する内容となっていて、心強く思いました。「中途採用にまつわる都市伝説を逆手にとって自社の中途採用プロセスを虚心坦懐に見直していくことは、今後、益々厳しくなる人材獲得に対する打ち手となり得る」という言葉はまさしくその通りだと感じたりしています。

-2024年2月, 今週の転職ニュース