その週で気になった転職ニュース3本をご紹介します。転職市場の最新動向をつかむのにお役に立つと幸いです。
今回は7月第1週(6月30日~7月6日)の転職ニュース3本をご紹介します。
賃金アップの恩恵は20代より60代が大きい、一律定年延長の代替策を
引用元:DIAMONDOnline
さまざまな会社の賃金引き上げの報道がなされている。その中でも初任給の引き上げをはじめとする若手の賃金に対する引き上げの動きが顕著だ。「日本経済新聞」の2024年賃金動向調査によると、春季労使交渉で初任給の引き上げを決めた企業は8割を超えた。
それでは、若手中心の賃上げの傾向は代表性のある政府統計によっても確認されるだろうか。
https://diamond.jp/articles/-/346257
川口大司 東京大学公共政策大学院教授による記事。賃上げは若手中心なのかと思いきや、60歳以上のシニアについても同様の傾向が見られるとのこと。「シニア層の就業の増加と賃金の上昇は、ベテラン・シニア社員に対する労働需要が強まっていることを示唆している」ということで、50代の私たちにとっても希望が見えます。「それぞれの職場でもこれまでの人事慣行にとらわれず、シニア層の活躍を促すための人事制度を再設計することを検討すべきだろう」という提言にも心強さを感じました。どうかシニア層を切り捨てない職場が増えますようにと祈っています。
《65歳からの働き方》薄井シンシアさん、悩んだ進路選択肢は3つ 「私のキャリアの築き方は東京メトロ」とは?
17年間の専業主婦を経て、外資系企業で働く薄井シンシアさん(65歳)は、2024年5月に定年退職を迎え、6月から週3日間、現在の会社で嘱託社員として働くことに決めた。定年退職後の生き方を1年ほど悩んだシンシアさんの選択肢は、「現在の会社で週3日勤務」「米巨大ITに転職」「フリーランスで主婦の就職支援」の3つ。現在の実力をどう分析し、何を捨て、何を選んだのか。
https://8760.news-postseven.com/115245
定年退職後の働き方について。全3回の第1回で、選択肢の詳細について記されています。「定年退職のタイミングで、米巨大IT企業のリクルーターから二度目の誘いを受けたので、とりあえず話を聞いてみようと面接を受けたら最終面接まで進みました」というのがすごいです!もちろんシンシアさんの実力ゆえのお話だと思いますが、今の時代には年齢で足切りされない可能性もあるということで夢が持てますね。そしてこの3つの選択肢の中から結局どれを選択したのかがとても気になります。引き続きウォッチしていきます!
個人のキャリアに関する日米比較 ミドル世代の状況とキャリア自律の効果
引用元:リクルート
今回は、日本の労働市場で多くの割合を占める40歳~59歳の「キャリアについて考える機会」に注目しました。今後、労働力人口が減少していく中、40歳以上の比率は高まっていくことが予想されます。社会の変化に伴い終身雇用・年功序列といった制度や価値観が揺らぎ、個人が主体的にキャリアを築いていく必要性が認識され始めています。
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2024/0704_14530.html
株式会社リクルートが実施した日米のミドル世代(40~59歳)のキャリアに関する比較調査の結果がまとめられています。日本の労働力人口の約44.2%がミドル世代で、今後この割合はさらに上昇すると予想されていますが、日本のミドル世代は、キャリアに対する取り組みがアメリカに比べて少なく、キャリアデザインに関する教育・研修の機会も少なく、上司からキャリアのアドバイスをもらう機会も少ないという残念な結果となっています。キャリア支援や自律的なキャリア開発が必要なんですね。ぜひ元記事でお確かめください。