最近話題の生成AI（人工知能）「ChatGPT」。でも、50代の方からは以下のような反応をよく聞きます。
「ChatGPTって最近よくニュースでも耳にするけど、自分はまだ使ったことないなあ」
「便利だと聞いたけど、ちょっと怖くて……」
「質問したけど、頓珍漢な答えしか返ってこなかったよ？実用レベルじゃないんじゃない？」
でも、ChatGPTは使いこなすと、最強の壁打ちツールになるんですよ。もちろん転職活動にも活用できます。特にまだ会社に勤めていて、誰にも転職活動のことを話せずにひとりで奮闘している方にはぴったりです。今回は、ChatGPTの基本から、転職活動での活用法までをご紹介します。
ChatGPTとは何か
ChatGPTは、自然言語処理技術を用いた人工知能プログラムです。ユーザーが入力したテキスト（質問、プロンプトとも言います）に対して、自然な対話を行うことができます。転職活動においては、履歴書の作成支援や面接対策、業界研究など、さまざまな場面でその力を発揮します。
ChatGPTの使い方
ChatGPTには無料版と有料版（Plus）がありますが、いずれを利用する場合でも、アカウントの登録が必要です。
新規登録方法
ChatGPTトップページ（https://chat.openai.com/auth/login）の「サインアップ（Sign up）」ボタンをクリックし、「アカウント作成（Create your account）」画面で、メールアドレスとパスワードで新規登録を行います。
登録したメールアドレスに確認メールが届くので、指示に従いアカウントを有効化します。
※GoogleやMicrosoft、Appleのアカウントを利用してアカウント作成をすることも可能です。
使い方
ChatGPTの使い方はとても簡単です。画面下の入力欄に質問（プロンプト）を入力するだけです。画面の表示は英語ですが、日本語での質問も受け付けてくれ、日本語で回答を返してくれます。
たとえば、以下のような質問をしたとします。
今日の晩ご飯は何が良いと思いますか？こちらは50代の日本人女性です。健康も考えて、ヘルシーな献立を3パターン挙げてください。主食、メインのおかず、副菜、汁物で1つの献立とします。洋食・和食・中華・エスニック料理、どの料理でも構いません。
注意してほしいのは、「今日の晩ご飯は何が良いと思いますか？」だけでは曖昧すぎるので、
- 50代女性
- ヘルシーな献立
- 献立を3パターン挙げる
- 献立は、「主食、メインのおかず、副菜、汁物」で構成されるものとする
- 料理の幅を「洋食・和食・中華・エスニック料理、どの料理でも構わない」と指定する
など、「考慮すべき範囲を明確に指定している」ということです。この質問に対し、得られた回答は以下となります（注：こちらは有料版の回答です）。タイ料理は結構作るの大変そうですが、他は現実的な献立だと思いました。
ChatGPT無料版と有料版でできることの違い
さきほど述べたとおり、ChatGPTには無料版と有料版があります。利用できる機能に若干の違いがあります。
転職活動のどのプロセスでChatGPTを使えるか
ChatGPTは転職活動のさまざまなステップで役立ちます。
履歴書・職務経歴書の作成
「良い履歴書の例」と入力すると、参考になるフォーマットや文言を提供してくれます。
面接対策
「よくある面接の質問」と尋ねると、準備しておくべき質問と回答の例を提供してくれます。万が一、思ったような回答が得られなかった場合、だめだったところをつっこむと、回答を改善してくれます。ChatGPTがイマイチだと言う方は一問一答で終わらせてしまうことが多いのですが、実際は、対話を続けることで内容を深掘りできます。
業界研究
特定の業界に関する情報やトレンドについて尋ねると、ChatGPTが知っている情報を教えてくれます。
ChatGPTが持っている情報は古いこともあります。また、ニッチすぎる内容を質問した場合、不正確な回答しか返ってこないケースもあります。重要情報・最新情報についてはダブルチェックする必要があります。
メールの文面案
ChatGPTはビジネスシーンに適した丁寧な表現が得意なので、面接日程再調整の依頼やお断りメール、内定のお礼メールなどについて、文案も考えてもらうことができます。自分の状況に合わせて書き直す必要はありますが、土台となるものを作ってもらえるのでスピーディーに仕上げられます。
ChatGPTで注意すべきこと
ChatGPTを利用する際には、以下の点に注意が必要です。
情報の確認
繰り返しになりますが、ChatGPTが提供する情報は必ずしも最新ではなく、また、ネットにあまり記載されていないニッチな分野に精通しているわけでもないため、重要な情報や最新情報については別途確認が必要です。
プライバシーの保護
個人情報を入力する際には、ChatGPTの運営会社であるOpenAIのプライバシーポリシーを確認し、注意深く利用しましょう。
まとめ
ChatGPTは、簡単に転職活動の質を高めることができるツールです。今回ご紹介した内容を参考にしていただき、ぜひ有効活用してみてください。今後も、転職活動における他の便利なツールやテクニックについてお伝えしていきますのでお楽しみに！
